セコいのでしょうか
わたくしはすぐ
あたまか
くちびるのかたわらにいる
言葉で溜飲をさげようとする

たとえば

お腹がすいたとき
たとえば

男の子に優しくされたいとき
たとえば

おしゃれなひとをみたとき
不細工な自分をみてしまったとき

なにもかも
嫌だな　と
感じたとき

すいた小腹にあてようと
食べ物を浮かべたところで
食欲がわいてこないとき
これならどーしても食べたいというものを
探してやるでもなく
短絡的に
わたしは
言葉に頼ってしまう
こうして
ブログに書くために
言葉に変えてやれ、と
簡単に手を出してしまう。

おしゃれ　がんばろ！と励むでなく

優しくされたい男の子のためにビールの一杯用意するでなく

私はついつい
手近にある言葉を誂え向きに並び替えてちらつかす

ハンドルを握っている
両手から
こんなコトバ　
ちらつかす

ブログにアップするには立ってるものは親でも使えすなわち傍らにあることばで構わん使え手当たり次第に使え
　

夏の風のために窓を開放するよりも
冷房をおこしながら
鼻で笑う
笑いながら痛くなりついこっそり愛撫する
どんなにカッコ悪ろうても
どんなにどうしようもなくなっても

お前の一番近くで
お前をこんなに愛しているのは
この私なのです
わかってくれ
これがどんなにダサい行為でも
そうだな無い美学に反する訳は
もちろん無かろうが
まぁたとえ仮に反していても
私が
あらゆる手だてを使って
おまえを慰めてやる
いいからこの言葉を喰えこの言葉を飲めこの言葉を着ろ
「わたしにとってはおまえが世界いちかわいい」


ゆっくり
口角があがる
私ってキモい(笑)(笑)
でも仕方ないよ私をこうして愛撫してあげられるのは私しかいない
またもや
ひくひくと片腹痛くなる(笑)

ただし
誰にも聴かれるな
聴かれたら最期降格さ
ゼロ以下に直下だ

でも
こうしてまたブログのネタに換えてるじゃないか　

どうして
普通に過ごせないんだ？
誰も見てないのに自分にたいしてネタふりをするんだ

なんのために
ほんとにどうしてわたしは
これをやめることができないのか
ひとはこれを、読んだとて
いっこうに
意味が通じないし
むしろ
意味ふめいさに薄く痛々しさと憎しみ、嫌悪感を抱くかもしれないのに、、、

そして
距離感が掴めなくなる
たとえば
一般人と
芸能人の違い
そんなフィルターの厚みもそうだが

いつしか
となりの人
あるいは道行く他人さま

その肌までの距離が
測れなくて
怖くなるのだ

怖くなるというのは
自分自身が当の肌をまとった人間であることを
忘れてしまうということ

端的にいうと
他人も自分も
見えてるのに　遠すぎるのだ
または遠すぎるのに至近的なズームが横行するカメラずアイeyeに翻弄されるのだ
どこまでが私だろう
どこまでが肌なのだろう
内臓か粘膜か皮膚か女か男か子供か老人か架空か現実か夢か現か

こうやって
直接に会うこともない人に対する
好意を
言葉で飾ろうとする働き
ねぇ
たとえばのはなしよ
会えなくても同じ空気の成分の中にいる
同じ月の下にいる

ねぇ
たとえば
海って　死体もたくさんあるじゃない汚物を宿していたりするじゃない　
だ　け　ど

海って私が大好きなあの人たちが潜るディープブルーな海も海じゃない

同じ一体のからだのなかに
肉も汁も血も養分も排泄物もそして精子たちも遺伝子もときに人間のなかに人間さえ入っていたりするじゃない

私のかたわらには
それとどうよう
どうだっていいようながらくたな言葉たちがポンコツな発想たちがウジ虫のようにワイテイル


かなしいけど
馬鹿馬鹿しくてたまらないけど
他にすべを知らなくて
男に抱かれるすべも
お酒をのんでタバコをのんでワイワイ食べて
快楽を追求することも
ショッピングで発散することも
スポーツで汗かいてさっぱりすることもすなわち趣味が無いわたしは結局
親でも使えとばかりに言葉をポンポン射的のように倒している
やっすい
やっすい
感性で自慰行為を。

見苦しきことを晒してすまぬ。