こころがつまらないとき
どうしていますか？
おとななんだから
そんなこと言わないで
って
口とか胸とかおさえちゃいますか？

むかし
甥っ子が2歳とか
3歳とかむしろ4歳とか5歳いってたか？とにかく幼子時代(因みに現在16歳)のある日のこと

向こうら辺から
どっかにむかって歩いてる途中だったと思うけど
通り道として私の前を歩いてて
そこで立ち止まると
急に地団駄ふんで
「楽しくない
ちっとも楽しくない」
と切れ気味に言ったかと思うと
みるみる口がへの字になって
楽しくない！！と泣き出したのよね
可愛かった
ほんとーーに可愛かった
そして感動したのよ
楽しくないといって身体中で表現している斬新に
素晴らしいて
ほんとーーに思えた
おばさんもこのこころ、を　
忘れねーぞ
と

楽しくない

こんな瞬間は
どーしたらいいんだろう

どこまで
いったらいいんだろう

この世界に
ぶっちゃけ
楽しいことなんて
ないのかもしれないね

つまらなくはない

て
瞬間が通りすぎて行く

退屈くらい
なんでもない
痒みが痛いの軽いやつみたいなこと
と同じで


なんてね

笑うとき
わたしは
べつに理由なんか訊かないんだ

笑うことが嫌いじゃないんだ
何故だかね
笑うときの大体のことが
嫌いじゃないんだ

頬の肉があがるのも
目尻がさがるのも
ふんふんって、鼻息もれるのも
喉がくくくって絞られるのも
腹の筋肉がぴくつくのも
嫌いじゃないんだ

こころって
どこにある？
こころって
何でできてる？
甥っ子はあのとき
おばさんに何をみたのかな
何を聴いてたのかな
あれからも
ずっとおばさんは
楽しくない　と全身で訴えていた君の表現を
楽しんで味わっているよ
反芻できているよ
むしろおかわりし続けているよ

こころが
おもしろくないことは
もう
ずっとずっと一緒にいるよ
むしろ楽しくないときのほうが
生きる　にとっての
平凡な　相方さんになってる

ありがたいね

ありがたいよ