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くうくうく

 人は実は 自分が自分を一番笑わせられる  ことができる、パフォーマーやと思ってる☆ 

『シングル・マン』@ 名盤ドキュメント


5月某日
RCサクセションの3rdアルバム『シングル・マン』をめぐる特集をNHKBSで見る。

清志郎さんの七年忌の、
というかNHKて毎年清志郎さんの命日には何かしらの特集をしているキ
がするけれどφ(..)(笑

ありがたいス

ともあれ、
とりわけシングル・マン
、を巡る今回の特集はとてもとても
興味深く 
全ての事情の繋がりの果てにこれが、私のもとに届けられた
矢印のような在り方も含め
 
これほどまでに見事な
“立体的な悔しさ”が
忌野清志郎
林小和生
破廉ケンチ
のこの三人のRCサクセションに当たったこと、
きっと、それは
決して偶然じゃなくて
必然だったのかもしれない

でないと、そうそうこんなふうに
次から次に現実に跳ね返される
“素晴らしい悔しいさ”というものは現れないし

一つ一つのエピソードが
ここまで有機的につながることで
この世界がいかに豊かか、が表現されてしまった(いや、逆に言えばその状況現象ハプニングそこまで含めて全てがシングル・マンという作品として神、天、自然、宇宙、意識は もたらしたかった)
それほどまでに
素晴らしい“悔しさ”が あるんだ 
(← つまり感情 が立体化されることで初めてこの二元世界に意味が生じるんだ、
可能性という余地が生まれてくる、芽吹いてくるんだ、)
ということがここまで立体的にリアリティの極限で表現され可視化されることに対する、感動でした。

 さて、話戻しますと、
ワタクシは初期のRCサクセションのことも殆ど知りません。
シングル・マンというアルバムの存在は知っていてもアルバムを聞いたことも、ありません。
シングル・マンのB面のラストに
スローバラード
が入っているということすら知らなかったです。

しかし
それでも全く問題なく
というか、かえって知らなかったからこそ、みずみずしくそのまんまで
この作品とRCサクセションの三人の有り様がそこにいるかのように立ち上がってきました。

シングル・マンは
RCの3rdアルバムとして発売された
ものの
殆ど売れることなく即廃盤になったものの、その四年後くらいに
ファンや音楽ライターたちにより再発運動が起こり
そこで時を経てようやく話題になった作品だったそうです。

今回のこのNHKの特集は
この、『シングル・マン』の
レコーディングを巡るメンバーとレコーディング関係者との知られざるリアルなやりとりが、数十年後にこうやって白日のもとにさらされた?特集でした。
それは
シングル・マン
のマルチ録音テープが
発見されたことから
当時のアレンジャー、ミキサー、RCにはドラムがいなかったのでドラマーの三人(と、シングル・マンを愛する者代表(笑)としてサンプラザ中野くん、が)が集結してテープを聴きながら当時を振り返る軸 (←いわゆる内部事情/シングル・マンの核への内部アクション) 

と、

このシングル・マンのプロデューサーを引き受けて後悔していた多賀さんという方への聞き取りと

仲井戸麗一さん、井上陽水さん、竹中直人さん、ムッシュかまやつさん、角田光代さんらへのインタビューと

あと友部正人さんと、曽我部恵一さんとワタナベイビーさんによるシングルマンの曲について自分達が聴いてきて実感したところからの解説(シングル・マンへのリアクション)

という軸で構成されていました。

音楽について詳しくない私でさえ
度肝をぬかれたのは
トラックダウンを二回していることでした。
 通常極く常識的に
トラックダウンは
アレンジャーやプロデューサー立ち会いのもと
最後に一回やるレコーディングのまとめを指してトラックダウンというのだそう(笑)
しかし
RCはそのトラックダウンがどうしてもキにいらず
アレンジャーにもプロデューサーにも内緒で
ミキサーとメンバーだけで
トラックダウンし直していて
その楽曲が
実際には採用されていて、
  ってその事実を
ミキサー以外の人間が知らなかった(メンバーとミキサーだけの秘密 みたいな、)
ことが 数十年後、このテープを聴きながら
初めて露呈された 実際にアレンジャーの星さんが
なんともいえないリアルな表情をみせていて、
それらすべての繋がりに わたしはぐっときた。
しかしこれは そうとうの衝撃ではないか!(゜ロ゜;
ちなみに紹介されていたマルチに残っていたその楽曲は
『甲州街道はもう秋なのさ』
という曲で(TDやり直しは全曲だった)

当初はストリングスが入っており
アレンジャーの星さんもそのバージョンでOKをだしていたらしい

しかし先程書いたようにRCは
OKテイクから丸ごとストリングスを抜いて、トラックダウンし直した

「ウソばっかり
ウソばっかり
ウソばっかり
ウソウソウソウソ!」

という歌詞が清志郎から溢れる
この曲にとって
また、
そのときのRCサクセションの三人にとって

特別ストリングスに何かしらの抵抗があったわけではないと思う
抵抗というよりむしろ

作りながら感じていた
プロデューサーやアレンジャーとの確執のもとにもなった
“自分たちのものではない”感

その感覚を引きずったまま
パッケージされること
それこそが
「ウソばっかり
ウソばっかり
ウソウソウソ」に自らをも加担させることになる胸くその悪さ悲しさ諦めきれない思い
 それの為に、ストリングスを抜くという行為を選択したんじゃないだろうか。悔しい、という感情を表現するためのあるいみこの行為も含めての立体的な詩作。

僕はいつだって正直に
歌のこと音楽のこと生きるということを正直に表現することをただ自分の生命に捧げているのに
受け入れてもらえないんだろう
という悲しさ悔しさ。

ここに20代前半の頃の清志郎が
仲井戸麗一に当てた手紙の一文が紹介されていた。
生卵という忌野清志郎画報からだ

「ぼくはもっともっと自分を見せてやるんだ。

それにはとても勇気がいる。

もっともっと強くなりたいよ。

ぼくはどんどん正直になって

なんでもかんでも見せてやるんだ。

それが夢さ。

だから歌ってる。

一つの詩をあーでもない、こうでもな
いと何日も考えてる。」


この思いが
まさに形になるためには 
恐らく反対側しかあり得ないのだと思う。つまり 
なにもかもが うまくいかない
ということが うまくいくことだけが誠実な強烈なリアリティの体験に他ならない 忌野清志郎←という命題に至る今になってやっと露になった一番素敵な道、作品になってた、つまり縫い物するときって、裏側を縫製してひっくり返すでしょ?アレと全く一緒。

忌の際にしろ!(忌野清志郎)じゃないけど死を迎える瞬間にその志をしろ!的な名前を芸名にした栗原清志が
ほんとにその命題を立体的に世界に表現できた! 『シングル・マン』


ムッシュかまやつが仰ってた
聴く人によってどうとも聞ける作品つまり未完成なんだよね(笑)
つまり、「ズルいよね( ̄ー ̄)ニヤリ」

アレンジャーの星勝さんはいった
「みんながねずっと作りながら物足りない何か物足りないって思ってたの  もしかしたらねそれは、エネルギーを途中で切り取ることでね、
まだまだこれからやれる、もっとできる!ということをね、におわせる そういうものであったかもしれないよね」

プロデューサーの多賀さんは
自分にとってシングルマンは黒歴史じゃないがとにかく鼻をへしおられ面目をまるつぶれにされたような痛い作品となってしまった、ママではないが
それほど後悔しかないような作品だったそうだ、
というのもあるいみ最後の曲スローバラード
多賀さんがRCを世を認知させるためにメンバーの反対を押しきりタワーオブパワーのホーンセクションをフィーチャーしシングル盤として
多額の費用もかけてラジオスポットで展開したのにうんともすんとも
売れなかったスローバラード
てことで突きつけられるのは
メンバーの思う通りの繊細なソウルバラードの作りかたをしていたら(ホーンセクション抜き)売れたのか?という葛藤も生じるわけで
よって確執があってメンバーから信用を勝ち得てなかった多賀的には何が何でも売れてくれないと困る作品でもあったのだ。

こんなにもあらゆる
条件が揃ったシングル・マンは
廃盤になり
そして破廉ケンチは脱退し
三人で作り上げた夢のバンドRCサクセションは終わるというかシングル・マンとして永遠に残った刻まれた。

こんな見事な作品が
出来事が
宿命が
日本にあったこと
いやてゆーか
そもそも
ロックって完結しないままでいることに迎えられるハプニングに飛び込んでいけることのようなキが、私にはしました。

一方的な感想になりましたが。


あ、あと、曽我部恵一のむすめの名前が はるこ ということ

ワタナベイビーが
横に座った友部正人さんに、緊張して視線が泳いでいたとこ
がかわいかった
あ、あと、民生がこっそりうつってる!かわいい〜〜。(18年前(若)(泣)(笑))


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